アレルギー性鼻炎(花粉症)

アレルギー性鼻炎はくしゃみ、鼻汁、鼻つまりが主な症状です。通年性と季節性に分けられます。
花粉の発生する季節だけに発症する場合を「花粉症」
といいます。季節性アレルギー性鼻炎とも呼ばれています。
<秋の花粉症にも注意が必要です。>
スギ花粉だけが花粉症の原因ではありません。身近な雑草が原因となっているがことがあります。
鼻水、くしゃみなどの症状は鼻風邪ではなく秋の花粉症の場合があります。毎年決まった時期にこれらの症状が出る方は、アレルギー検査をうけて原因をしらべることをおすすめします。
秋の花粉症は空き地や河川敷に群生しているブタクサ、ヨモギ、カナムグラなどの草の花粉が原因となっています。
アレルギー性鼻炎(花粉症)の原因
1.通年性・・・一年中症状繰り返す。ハウスダスト(家のほこり)に含まれるダニやカビ。
2.季節性・・・ある季節にだけ症状が現れる。スギ花粉、カモガヤ花粉、ブタクサ花粉など。
3.食生活の変化、大気汚染、社会生活上のストレスの増加など。

アレルギー性鼻炎(花粉症)の治療
アレルギー性鼻炎の
漢方治療は、鼻や目やのどの
症状を抑えながら体の偏りを改善してゆきます。アレルゲン(アレルギーの原因になる物質のこと)を寄せ付けない体を作りながら治療に当たります。又、西洋薬とは異なり、「眠気」がでないのも特徴です。
<漢方>
1. 鼻水、くしゃみ、涙目型・・・鼻水、クシャミ、鼻つまりを体の冷えからくる症状としてとらえます。体を温めて抵 抗力を高める漢方薬を処方します。
EX)
小青竜湯(19番) 麻黄附子細辛湯(127番) 等
2. 鼻つまり、充血型・・・鼻つまり、鼻粘膜や目の結膜の充血・痒み、膿性の鼻汁、のどの腫れ、ほてりなどは熱性の 症状です。熱性の症状を抑える漢方薬を処方します。
EX)

荊芥連翹湯(50番) 辛夷清肺湯(104番) 等
<西洋薬>
① ケミカルメディエーター遊離抑制薬(肥満細胞安定薬)
トラニラスト(リザベン)
ペミロラストカリウム(アレギサール、ペミラストン)
アンレキサノクス(ソルファ)
② ケミカルメディエーター受容体拮抗薬ⅰ) ヒスタミンH1受容体拮抗薬(抗ヒスタミン薬)
【第1世代】
クレマスチンフマル酸塩(タベジール)
d-クロルフェニラミン(ポララミン)
【第2世代】
ケトチフェンフマル酸塩(サジテン)
アゼラスチン塩酸塩(アゼプチン)
オキサトミド(セルテクト)
メキタジン(ゼスラン、ニポラジン)
エミダスチンフマル酸塩(ダレン、レミカット)
エビナスチン塩酸塩(アレジオン)
セチリジン塩酸塩(ジルテック)
レボカバスチン塩酸塩(リボスチン)
ベボタスチンベジル酸塩(タリオン)
フェキンフェナジン塩酸塩(アレグラ)
オロバタジン塩酸塩(アレロック、クラリチン)
ⅱ) ロイコトリエン受容体拮抗薬(抗ロイコトエリン薬)
ブランルカスト水和物(オノン) モンテロカストナトリウム(シングレア、キプレス)
ⅲ) プロスタルランジンD2・トロンボキサンA2受容体拮抗薬(抗プロスタルランジンD2・抗トロンボキサンA2薬)
ラマトロバン(バイナス)
③ Th2サイトカイン阻害薬
スブラタストトシル酸塩(アイピーディ)
④ ステロイド薬鼻噴霧用
ベクロメタゾンポロピオン酸エステル(アルデシンAQネーザル、リノコート)
フルチカゾンプロピオン酸エステル(フルナーゼ)
モメタゾンフランカルボン酸エステル水和物(ナゾネックス)
※上記薬剤も花粉症の症状である①鼻水、くしゃみ、涙目型 ②鼻つまり、充血型にそれぞれ対応した使い分けが必要となっています。
<治療法の選択>
| 重症度 |
軽症 |
中等症
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重症 |
病型
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くしゃみ・ 鼻漏型 |
鼻閉型 |
くしゃみ・ 鼻漏型
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鼻閉型
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| 治療 |
1.第2世代抗ヒスタミン薬 2.遊離抑制薬
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1.第2世代抗ヒスタミン薬 2.遊離抑制薬 3.局所ステロイド薬
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1.ロイコトリエン拮抗薬 2.トロンボキサン拮抗薬 3.局所ステロイド薬
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局所ステロイド薬 + 第2世代抗ヒスタミン薬
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局所ステロイド薬 + ロイコトリエン拮抗薬 またはトロンボキサン拮抗薬
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| 1. 2. のいずれか |
1.2.3.のいずれか
必要に応じて1.に2.または3.を併用する | |
必要に応じて点鼻用血管収縮薬を治療開始の5~7日間に限って用いる。
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鼻閉型で鼻腔形成異常を伴う症例では手術
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特異的免疫療法
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| アレルゲン除去・回避
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アレルギー性鼻炎(花粉症)の患者さんはそれぞれに、発症する時期、症状、経過、が異なります。薬による治療効果や眠さなどの副作用の症状も違いますので、患者さんと充分ご相談の上、治療を決めてゆきます。
治療の効果を高めるために可能であれば、
症状が始まる前までに治療を始めることをお勧めします。
尚、当院では患者さんの症状に応じて
西洋薬のみの治療、漢方薬との併用もいたします。
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気管支喘息とアレルギー性鼻炎(花粉症)との関連▼
上気道(鼻)と下気道(気管支)のアレルギー疾患がお互いに影響することが報告されています。スギ花粉症を合併した喘息の方は3分の1から2分の1でスギ花粉の飛散時期に喘息の症状の悪化が認められます。
両者の関連を念頭にいれた治療が必要になります。
御心配な方は当クリニックで御相談ください。
クリニック外来診療最終受付時間は夜7時30分です。世田谷区の方、京王線沿線の方は帰宅途中にもクリニックへご来院が可能となっております。
11月12日(金)放送のnews every(日本テレビ)で黄砂と喘息について院長のコメントが放送されました。
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来春のスギ花粉は5倍!? 記録的猛暑が思わぬ影響 民間気象会社予測 ▼
2010.10.5 18:09 産経ニュースより
猛暑の影響で花粉が5倍に-。民間気象会社「ウェザーニューズ」(東京都港区)は5日、来春のスギ・ヒノキ花粉の飛散量が全国平均で今年春の5倍となるとの予測を発表しました。記録的猛暑の影響で、花粉の量が大幅に増えるためです。
同社の予想によると、近畿地方で今年の10倍、関東、北陸、東海地方などで同7~8倍の花粉の大量飛散が見込まれています。
スギ花粉の量は、前年夏の日照時間や気温などに影響されます。今年は記録的猛暑で日照時間も長かったため、光合成が活発となり、花粉を生む雄花が増加しました。来春はスギ花粉が大量飛散した平成17年と同等か、それ以上に飛散する可能性があります。
同社は「来年は花粉症に油断できない年になりそうです。早めの事前対策をお勧めします」と話しています。
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花粉症・アトピー根本治療に道 筑波大、抑制分子を発見▼
2010.6.7 13:28 産経ニュース
花粉症やぜんそく、アトピー性皮膚炎など、すべてのアレルギー症状を抑制する分子を人体内の肥満細胞から発見した、と筑波大大学院人間総合科学研究科の渋谷彰教授らの研究グループが6日付の米科学雑誌ネイチャーイムノロジー電子版に発表しました。
アレルギー反応は、花粉やダニなどの抗原と、免疫細胞が作るIgE抗体が、肥満細胞に作用してヒスタミンなどの物質を血中に放出し、炎症やかゆみを起こします。
研究グループは、肥満細胞にある新しい分子を世界で初めて発見し、「アラジン1」と名付けました。さらにアラジン1の遺伝子を持たないマウスをつくり、抗原とIgE抗体を投与してアレルギー反応をみたところ、通常のマウスより強い反応を示しました。詳細な解析により、アラジン1は肥満細胞からヒスタミンなどの放出を抑制する分子であることが分かりました。
渋谷教授は「アラジン1の働きを強める薬剤を開発することで、すべてのアレルギーの根本的な治療が可能になる」と話しています。
臨床試験が進めば数年後の実用化が期待できるということでした。
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花粉症のさらに詳しい情報はこちらをご覧ください▼
厚労省花粉症特集 http://www.mhlw.go.jp/new-info/kobetu/kenkou/ryumachi/kafun.html

QUESTION1.
黄砂は花粉症に影響しますか?
ANSWER
黄砂は、花粉症や喘息の悪化など人体に与える悪影響が懸念されています。2010.4.4 21:22 産経ニュースに詳しい記事が出ています。
環境省が平成14~19年度に実施した黄砂実態解明調査で、黄砂飛来時の浮遊粉塵(ふんじん)の成分を分析したところ、硫酸イオンや硝酸イオンの濃度が相対的に高いことが判明しました。
「これは四日市喘息の原因として知られる二酸化硫黄や二酸化窒素などが反応し、黄砂に付着したとみられます」(大分県立看護科学大学の市瀬孝道教授(生体反応学)のコメント)
中国の工業地帯を通過した際に付着した可能性が高く、吸い込むと「のどや気管で炎症を起こす危険があります」(市瀬教授)。
さらに、黄砂にはアレルギー反応を活性化させる死亡微生物が大量付着していることも判明し、動物実験で、黄砂とスギ花粉の両方を投与すると、黄砂や花粉の単独投与より激しいアレルギー反応が確認されました。
砂の主成分である二酸化ケイ素もアレルギー反応を活性化させることが知られており、市瀬教授は「黄砂は砂そのものと、付着した微生物により、花粉症などのアレルギーを悪化させる可能性が高い」と指摘しています。
黄砂のさらに詳しい情報はこちらをご覧ください。
慈恵医大耳鼻科 http://www.tky.3web.ne.jp/~imaitoru/